旅行に行ったんですが取り立ててお話しする事が起きませんでした
旅行に行きました。
場所は温泉。
温泉にした理由は、アラウンドサーティー特有の「あれこれ動くのがめんでぃー」「四の五の言わずに浸かっていたい」
アラウンドサーティーにとって温泉は不動の1トップ。もはや大迫。温泉はんぱねぇ
昔みたいに「あれしたぁぁい♡あそこ行きたぁぁい♡♡キャピキャピキャッピンゴ♡♡♡」の思考はすでに失われている。とにかく浸かりたい
そんなこんなで温泉に行った。
もちろん、日常的に体と心を苛め抜き、ただひたすらにわが愛社に、ひいては日本国の産業発展に捧げているこの身を癒すのが目的であるため、面白可笑しすぎて逆に腹筋割れまくりのシックスパッカーになっては元も子もないのだが、にしても取り立てて話すことがない。
男二人で行っている時点でそんな予感はしてた。
でも、何かあるんじゃないかって、石畳の上を転げまわるくらい笑って、周りの人から陰で「ローリングストーンズ」って呼ばれるんじゃないかって、期待してた
でも何もなかった
車で行く→温泉浸かる→飯食う→温泉浸かる→寝る→温泉浸かる→飯食う→車で帰る
シンプル。だがこのシンプルはシンプルイズバッド
そこである映画を思い出した
ティムバートンのビッグフィッシュ
ファンタジックな話ばかりする父親とそれに辟易する息子、でも父親の話はあながち間違っていないから現実は小説より奇なり~~奇なり~~~的なやつ
あまりバートンバートンしていない作品なので、ぜひ見てほしい
これをやってみようと思う。
ますは、道中
北のほうはあいにく雪が降っており、一面銀世界に覆われていた。
よし。ここで、雪男にあったことにしよう。雪だし。
雪男は道の駅にいた。道の駅の名はまほろば。
まほろばとは、素晴らしい場所という意味。
雪男は我々にこう提案してきた。
「ヴぉ、ヴぉヴぉヴぉ(ここはまほろばだよ。もう温泉なんかやめてここの生ぬるい空気に浸かっちゃおうよ。)」
なるほど。懐柔型の提案か。怪獣とかけているところも高ポインツ。
心が揺れた。まるでつり橋。ディスイズつり橋イフェクツ。
丁寧にいこう
「ヴぉ、ヴぉヴぉヴぉ(ご提案ありがとうございます)」
まずは感謝。大人の対応。こちらも晴れ男代表だ。
「ヴぉ、ヴぉヴぉヴぉ(温泉を裏切るわけにはいきません。我々のために古から絶え間なく湧き続けてくれているのですから)」
「ヴぉん、ヴォヤージュ(なるほど、それが君たちのヴォヤージュなんだね)」
「ヴぉん、ヴォヤージュ(そうです、これが僕たちのヴォヤージュです)」
そして流れ出したvoyage singed by ayumi hamasaki
僕たちは幸せになるため、長い旅路を行くんだ。
その瞬間、目の前に光があふれだした。
眩しさに視界が奪われたが、隙間からのぞいたのは雪男の笑顔だった。
スノースマイル。そこにはまだきれいなままの雪の絨毯があった。
ただ一つ確実に言えることは・・・・・
温泉、すぅぅぅぅごく気持ちよかったです。
キャピキャピキャッピンゴ。